うつ病がもたらす現実
久々の更新。
うつ病を患ってから日にちを数えていたけど、
数えていると、かえってうつになるので辞めた。
うつ病っていうのは、本当に理解しづらい病気だ。「今日は元気!」「ひゃっほー!」なんて
思っていても、一時間後には抑鬱状態で「死にたい」って思っていたりする。
うつ病は、今まで生きてきた人生で「自己否定」を散々行った上で発症する。わたしは中学までとても楽しい日々を過ごしていたが、タイから帰国し、高校に入った途端、周りとの齟齬を感じるようになり、孤独感と共に生きていくようになった。
「ぽえりぃってほんまマイナス思考やなぁ!」
友人たちによく言われていた。
誰も分かってくれない。
まだ幼かったわたしは人に期待していた。
「自分の理解者が欲しい!」
そうして、わたしは「彼氏」という存在に依存するようになる。唯一、わたしを理解してくれようとしてくれる人。そんな風に思っていた。相手に求めるばかりで、「愛」などそこにはなかった。
うつ病…自分でもよく分からない病気だが、とりあえず、すぐ治るものではないこと。自分の人生を通して、向き合いながら、ゆっくり治していくもの。ということを、最初やっと理解した。
でも、今年で30歳。
キャリアがない。学校で非常勤として働いていただけだ。正規の教員として学校に採用され、生徒と関係を築いていきながら、バリバリ働くつもりでいたのに…
うつ病患者は、学校で正規で働くことなど出来ないだろう。それでは、これから私はどこに「夢」、「場所」を求めればいい?
焦ってしまう。
だけど、ゆっくり深呼吸しながら、考えてみる。未来のことなど分からないのだから、今はとりあえず休もう。元気のある時間があったら、何か少しずつしていったらいい。
母親にリミットを設けられた。
「来年度からはきちんと働くこと。キャリアを築いていくこと。」
わたしだって、働きたい!キャリアを築きたい!夢を叶えたい!でも、出来ないんだよ!
無理なんだよ!人生をかけて、うつ病と向き合っていかなきゃいけないんだよ!心の中で何度も叫んだ。つらいんだよ…
母親に言いつけられたリミットも、カッコに入れて(無視して)、今は休もう。ゆっくり過ごそう。自分の体のことだから、自分が一番よく分かっている。
そして、分かってくれる人は分かっていてくれる。うつ病をよく理解していて、愛情をたっぷり持っている友人に最近救われたのだ…。中学時代の友達。15年ぶりの再会。久しぶりに電話で話して、彼女の声、言葉を聞いて、号泣した。
「生きててよかった。出逢えてよかった…」
ありがとう、ありがとう…
何回心の中で呟いても、呟ききれない…
そんなことがありました。